2009年03月21日

長期投資(分散投資)に関する考察(3)



引き続き、今度は違う書籍を紹介。
今回は「長期投資(家)」とは、逆である一般的には「投機家」それも世界一有名な投機家であるジョージ・ソロス氏の著作である。

なぜ長期投資とは逆であるこの本をブログの記事にしようと思ったのかというと、後に書きますがこういった考え方も取り入れておいたほうが、投資にも有用だと思われたからです。
ちなみに前回の記事、前々回の記事で記した「まぐれ」の中にも度々、ジョージ・ソロス氏についての記述が数箇所あります。

「ソロスは警告する」〜超バブル崩壊=悪夢のシナリオ〜

本書はおおまかに以下のような内容について書かれています。
・アメリカの危機の全体像
・ソロス氏による分析と提言と警告

内容は、ソロス氏自らが「哲学」と呼んでいるもので、独特かつ非常に難解な理論を中心に展開していきます。
ソロス氏の考え方の基本となっているのは、「再帰性」と「可謬(かびゅう)性」という概念です。(以下重要だと思われる箇所の引用)

・カール・ポパー(ソロス氏が一番影響を受けた哲学者)は科学の理論それ自体の真性さは証明できないと主張した。どんな理論も、いずれは反証されうる仮説として扱われなくてはならない。反証されない間は、単に「暫定的に真」であるにすぎない。理論が真であると検証するには無限の事例が必要であり、一方、理論が真でないと反証するには反例一つで足りてしまう。

(そして、ソロス氏はこれを金融の場で実践します。)

ランダムウォーク理論(合理的期待理論)は、総体としての市場は個々の参加者よりも常に多くを知っており、常に「正しい」結果を実現するのに十分だというのだ。だが、この説明には有力な反証がある。私自身の経験だ。私はランダム・ウォーク理論とは別のモデルを使用し続け、大きな成功を収めてきた。しかも私の成功は、ランダム・ウォーク理論が許容する平均からの乖離率をも大きく上回っている。

・思考と現実との間には双方向の繋がりがあり、その繋がりが同時に作用すると、参加者の
 思考には不確実性が、そして現実の出来事には不確定性が、それぞれ生じる。

ソロス氏の投資スタイルは、世界のあらゆる市場をチェックし、理論価格(本体あるべき価格)から大きく乖離している商品を探し出し、標的を定めたら、株式、為替、債券でも、とにかく一点集中で巨額の単位でショート(売り)またはロング(買い)をする。といった感じです。

まさに「長期投資」「分散投資」とは、まったくの逆です。

しかし世界中で現在進行中の経済収縮の状況を見ていると、こういった真逆のスタイルを学ぶのも大事かなとも私は思っています。
実際に自分が取る行動はといえば、「長期的かつ継続的に分散投資」なのですが(^-^)

この本を読んで感じたのは、とにかくソロス氏というのは、複雑な人ですね。この本にソロス氏自身の幼少時の経験が書かれていますが、恐らくナチスドイツ占領下の経験で得た直感が大きく作用している感じです。

・人間は世界を「完全」に理解することはできない。
・人間の思考と社会現象は互いに干渉しあう。

といったような、非常に難解な文章が多く、最初は読んでて戸惑いますが、読んでみて違う視点を持てるという点で非常に面白い本です。


その後、ホンネの資産運用セミナーのゆうきさんの記事を見かけました。
http://fund.jugem.jp/?eid=843


posted by ミヒマニア at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資へのスタンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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